セミナーに参加しました!
こんにちは。先週、新潟テルサで行われたセミナーに参加いたしました。
『家族の望ましい対応を考える 』というテーマで、ひきこもりや不登校の人を抱える家族が、
どう彼らと向き合っていけばいのか、貴重なお話を伺う機会となりました。
講師の先生は、新潟青陵大学大学院看護学研究科の斎藤まさ子先生です。
新潟市による調査(2015)によれば、新潟県のひきこもり者数は、単純計算で11,520人ほどいるようです。 ひきこもりの初発年齢でとびぬけて多いのは、15歳=高校入学の年齢ということで、やはり高校に入学し、そこで学校の環境や友人関係、または学力の問題でつまづいてしまう子が多いようですね。
ひきこもりや不登校を経験する人に多い傾向としては、学校でも家庭でも我慢をすることが多かった、一人で遊んでいる方が楽しかった、不登校を経験したなどがあるということです。
不安要素としては、対人恐怖が大きい、家族に申し訳ないと思うことが多い、集団の中に溶け込めないなどがあるようです。
もしもわが子や家族の誰かがひきこもりになってしまったり、学校に行かなくなってしまった場合には、以下のような対応を取ることが基本としてあるようです。
それは、
「無理させず、かといって特別扱いせず、さりげなく支える」
大切なのは、
・安心できる空間を作る。家族が家にいないときに、一人になれる時間を作ってあげる。 ・自信をつけてあげる。ひきこもり者はとにかく自信がないので、小さなことでもほめてあげると自信につながる。 ・普段接するときは、本人の苦しみとは関係のない、「ご飯だよ」「お風呂沸いたよ」といった声掛けをするのがいい。 ・ある程度自立できそうな段階に達した時には、支援機関など、情報を積極的に与えてあげるのが良い。
・「お前はできる!」ではなく、「こういった道があるよ!」と具体的に示してあげる。
逆に、やってはいけない対応の仕方としては、
・批判的な言動
・コミュニケーションをしなくなる(→かんぐりをするようになる)
・本人のいいなりになる(→自分に期待がなくなったと思い自暴自棄になる)
があります。
このセミナーで特に印象的だったのは、不登校やひきこもりを抱える家族、特にお母さんは、自分がまず幸せに、毎日をいきいきとした姿でいる必要があるという話です。家族は周囲からマイナスの視線にさらされている(気がする)状態にあります。まずは自分とその状況を受け入れないで、子を受け入れろというのは無理という話はなるほどと思いました。
学院に相談に来られる親御さんも、子どもへの接し方に悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。心配と不安のあまり、精神を病んでる親御さんもいるのではないでしょうか。
学院では、家族、学校とは違う第三者の視点から、現状が少しでもよくなっていくようサポートをしていきます。
相談会は、ご連絡をいただければ随時承りますので、ぜひお問い合わせください。